ロボコン2009

TV program 3日になってようやく録画してあった BS 全試合版の高専ロボコンを視聴(年末にやってた総合テレビ版は前年よりさらにひどいスタジオ収録になってて辟易)。
今年は難しい、というのは地方大会を見ていたときから知ってたことだけど(一歩も進めないマシンが何台もいた)、それにしても難易度が高かったよう。準決勝まで勝ち進んだチームですらマシントラブルに泣いたり、非常にシビアな試合はこびの連続で(失礼ながら)エンタテインメントとしては、全国大会ですら盛り上がりに欠けた印象です。
としても、二足歩行、段差の踏破、回転、リフト、アイテムの受け渡し、規定位置へのアイテムの設置。いずれも過去の蓄積を組み合わせれば難しいことではないはずで。
じっさいに優勝校の詫間電波あらため香川高専詫間、とくに珍しいことはやってないように見えました。例年通り、目的達成のためだけに機能を絞った堅実な設計、美観と芸術性をカンペキに無視した実用一辺倒の不細工なロボットが、それでも課題を淡々とこなしてゆくさまは、別の意味の芸術性を感じます。

ほんらい不格好な機械のかたまりに過ぎないものが目的を与えられて無駄なくキレイに動いてゆく、『ピタゴラ装置』と同じ 種類の感動が、ロボコンにはあるんです。
子どもに見せるなら、誰だかわからんタレントの薄っぺらいコメントで構成されるバラエティなんかより、淡々と動くピタゴラ装置のほうだよね。